洗濯物を乾かすには、効率よく風を当てることが必要です。特に部屋干しする際には、除湿器やサーキュレータを使って、乾いた風を当てることが重要です。そんな部屋干しの効率を、さらに数段階引き上げるとっておきの技が、回転です。ベアリングによる回転で、快適な部屋干し生活を送るためのテクニックをご紹介します。

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洗濯物は回転させないと乾かない

我が家では、無印良品のアルミ角形ハンガーを使っています。なぜかというと、このハンガーは風を当てることでくるくると回転するからです。洗濯物を乾かすうえで、回転させるのとさせないのでは、乾き具合に雲泥の差があります。回転させない場合、サーキュレータでどんなに強い風を送っても、どこか風が当たらない部分が出てきますし、首振り機能を使ったとしても、やはりどこかには風が当たりません。しかし、洗濯物自体を回転させると、すべての洗濯物が風を受けるといっても過言ではありません。とにかく乾きます。
ちなみに、似たようなハンガーで、ニトリ製のものも買ってみたのですが、回転させているうちにだんだん軸受けの部分が摩耗してきて、最後にはスポンと抜けてしまいました。その点、この無印良品のハンガーは丈夫です。

なぜベアリングが必要か

無印良品のアルミ角形ハンガーはよく回ります。しかし、もともと、回転を想定した製品ではありません。そのため、回転させることで、だんだんと摩耗していきます。くるっと丸くなっている、入り口の部分をよく見ていただくと、ガタガタと段々になっているのがわかりますでしょうか。これ、もともとは滑らかな表面だったのですが、回転しているうちに削れて、このようになってしまったのです。
また、構造上回転はするものの、うまく回すのにはコツがいります。つまり、グリスが必要なのです。

KUREのグリースメイトペーストを使います。これを綿棒ですくって、回転部に塗ると、非常にスムーズに回転します。また、摩耗を軽減することもできます。これは、かなり悪くないです。私も2年くらいはこのグリースメイトペーストで運用しました。
しかし、一つ大きな問題があります。それは、すぐ触れるところにグリスがあるということです。ハンガーを慎重に扱わないと、グリスを塗ったところが手に触れたり、最悪洗濯物に触れたりします。グリスには、金属が摩耗して混ざった細かい金属粉が含まれているので、どこかに付着してしまうと、なかなか綺麗にするのは難しいです。
この2年間、ハンガーを慎重に扱わないといけないのがストレスでしたし、たまに触れてしまって、その汚れを落とすのがストレスでした。今回、この問題を解決する方法、つまりベアリングによる方法にたどり着きましたので、これを皆さんに自信をもっておすすめする次第です。

ベアリング入りスイベル

私がずっと探し求めていた製品、それがこれです。水本のベアリング入りスイベルです。スイベルとは、まあ、こういう見た目のもので、くるくる回るやつです。この中にベアリングが入っているのです。これを、無印のハンガーと、適当なS字フックの間にかませます

とにかく回ります

これは素晴らしい部品です。思わず、初めてYoutubeに動画をアップロードしてしまいました。
まず、基本的に、グリースメイトペーストを塗ったアルミ角形ハンガーよりスムーズに回ります。今回の動画を見ていただければわかるのですが、アルミ角形ハンガーにおしゃれ着用の平干しネットを2個もぶら下げる、というかなり厳しい条件ですが、難なく回転しています。これをたとえば、ハンドタオルだけをたくさん吊るす、というような、回転しやすい条件で乾かすと、もうめちゃくちゃすごいスピードで回転します。超やばいです。
そしてグリスがいりません。本当に要らないのか、それはよくわかりませんが、グリス不要でバリバリ回っています。おかげで、手が汚れることを気にせず取り扱えます。

基本的にはクリーンな製品です

ただ、若干金属粉が出ることにはご注意ください。どうしても摩耗が発生しますし、グリスアップしているわけでもないので、スイベルをしっかり触ると、指先にキラキラと粉が付きます。また、机の上にトントンと叩きつけるとご覧のように、隙間から金属粉が出てきます。30回くらいトントンして、この写真の状態なので、そんなに量は出ません。

もちろん風は必要です

我が家ではカモメファンというドウシシャのサーキュレータと、コロナの衣類乾燥除湿器を回して、さらに浴室乾燥機も最小の30分間運転して乾燥させています。除湿器は、湿度が下がった状態がしばらく続くと自動で停止するのですが、自動で停止したタイミングで、ちゃんと衣類が乾ききります。これも、回転させない場合だと、どうしても空気が流れない場所ができてしまうので、除湿器が止まっても、一部生乾きの状態だったりします。
我が家で使っている製品は、いずれもすでに販売していませんが、少なくともサーキュレータと除湿器があればなんとかなると思いますので、ぜひ部屋干し派の方は試してみてください。

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