今年の夏、衣類乾燥できる除湿機を買いました。衣類は、洗ったらすぐに乾かさないと、乾くまでの間に雑菌が繁殖してしまいます。最終的に乾けば、やつらは鳴りを潜めるのですが、ひとたび汗などで濡れると、ここぞとばかりに悪臭を放ち始めます。よく言うのが、タオルが臭い、というやつですね。乾いているときは無臭なのに、顔を洗って拭うと悪臭が……。一度におうようになってしまうと、雑菌を壊滅するのは大変なので、日頃から素早く乾かすことが、我々人類には求めれらているのです。「あの人、生乾きのニオイがする……」と陰で言われるその前に!

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洗濯物を乾かすにはどうすればよいか

天日干し
暖かい季節の、よく晴れた日にはとても良いアイデアです。しかし、僕ら一人暮らしのサラリーマンには、事実上、土日しか洗濯できるタイミングはなく、そのとき曇っていたら、翌週あなたが着る服はありません。また、冬であれば、晴れていたとしても一向に乾きません。他にも、日光で服が傷む(色褪せる)、強風で飛ばされる、にわか雨にやられる、夜まで取り込み忘れる、などなど、リスクを数え上げると切りがありません。
部屋でエアコン干し
ベターでポピュラーなソリューションです。洗濯物から気化した水分が、エアコンの熱交換器で結露して、ドレン管を通じて屋外に排出されます。どれだけ水分が気化しやすいか、つまり温度が高く、湿度が低いかがカギなので、洗濯物の周囲の湿度を下げるために、扇風機やサーキュレーターで空気を撹拌すると良いでしょう。
乾太くん(ガス式衣類乾燥機)
これ。本当はこれが欲しかった。ガス式の衣類乾燥機です。コインランドリーや銭湯に設置されているタイプのもので、普通は30分、厚手のものが多くても60分も回せばカラッカラのフワッフワになるやつです。水分を結露させて~などという小細工なしに、ガスでガンガン暖めて、湿った空気は屋外に排出するという、気持ちのいい仕組みです。設置に工事が必要なのと、機器自体も高いです。賃貸でコレを導入するのは、よほどの乾燥オタクでしょう。
電気式(ヒーター式)衣類乾燥機
すこぶる評判がよくないやつです。ビジネスホテルに設置されているタイプのもので、120分回して、ああ、乾いた、かな……? となるやつです。なくてもいいけど、ちょっとあったほうが……。そんなの微妙すぎです。電気ヒーターという弱い熱源でダラダラと暖めて、湿った空気はそこら辺に排出する(=室内の湿度は上がる)仕組みになっています。部屋の中でドライヤーを使って服を乾かそうとしているのに似ています。
電気式(ヒートポンプ式)衣類乾燥機
良いドラム式洗濯機についているやつで、仕組みはエアコンと同じです。洗濯機にエアコンを乗せているようなものなので、大型のものが大きく、一人暮らし向け賃貸にはまず設置できないと思います。
浴室乾燥機
上記乾燥機の中に、浴室を作ったものです。やはりガス式、電気ヒーター式、電気ヒートポンプ式があるようです。僕もずっとこのカテゴリ(ヒートポンプ式)に属していましたが、引っ越したら無くなりました。ヒートポンプ式は、エアコン干しと同じ仕組みですが、浴室という狭い場所で完結するので効率が良いです。居住空間と別の場所で乾かせるのもGOOD。ただし、風呂に入る前には洗濯物を畳まないといけないので、ものぐさな人には面倒です。また、同時に干せる洗濯物の数量は、浴室の狭さに制限を受けます。
衣類乾燥除湿機
部屋に置く除湿機です。コンプレッサー式とデシカント式があります。コンプレッサー式は例によってエアコンと同様の方式ですが、デシカント式では空気を乾燥剤にくぐらせて除湿します。湿った乾燥剤は、ヒーターで暖めて乾燥し、その際に出た湿った空気を、室温のフィンで結露させるようになっています。フィンが室温だと結露の効率が悪いので、コンプレッサーを併用してフィンを冷たくしたものをハイブリッド式といいます。

コンプレッサー式の衣類乾燥除湿機を買いました

そういうわけでコンプレッサー式の「コロナ(CORONA) 衣類乾燥除湿機 除湿量18L(木造20畳・鉄筋40畳まで) エレガントブラウン CD-H1816(TE)」(コロナ)を購入しました。なぜコンプレッサー式にしたのか? 僕は以前、パナソニックのデシカント式除湿機を使っていたのですが、デシカント式はとにかく室温が上がります。夏、ジメジメして暑いから買ったのに、除湿機のおかげで却って暑くなりました。当時、エアコンのない賃貸に暮らしていたので、冬専用機にせざるを得ませんでした。

その点コンプレッサー式は、そこまで室温が上がりません。特に夏場は効率よく除湿できます。しかし、冬場は除湿性能がガクっと下がります……。そういう意味でも、やはり両者の良いところを併せ持ったハイブリッド式が最強なのですが、例えば、「パナソニック 衣類乾燥除湿機 ハイブリッド方式 ~25畳 シルキーシャンパン F-YHMX120-N」(パナソニック)のように、2つの方式を組み合わせているため価格が高いんです。1.6倍くらい? それならとりあえず安い方で……という後ろ向きな理由で今回の除湿機に決定しました。

価格もそうだけど、見た目もいいよね

(写真、反射がすごいですが)見た目が気に入ったというところもあります。ハイエンドのタワーサーバっぽいですよね。

メニュー

上部に湿度表示用の7セグLEDと、ボタンがいくつかあります。スイング機能つきですが、まあ、ある程度お察しな機能ではあるので、僕は別途サーキュレータも回します。

夏場、エアコンで室温を下げると、寒くはなったけど快適な感じはしない……ということがしばしばありますが、そういうときにこの除湿標準運転を併用するとかなり良いです。空気がサラっとするので、寝苦しい夜と永久に決別できます。夏場であれば、一晩運転するだけで、何リットルも除湿できます。

ここに水がたぷたぷと……

エアコンと違ってドレン管がないので、結露した水は溜まる一方です。4.5リットルのタンクではありますが、水を捨てに行くのが面倒……。

外部出力可

そんなあなたは、タンクをバイパスして外に水を排出することができます。写真の丸いところをぶち抜いて、ホースを通せば良いそうです。これでタンクが満杯になることを心配せずにすみますね。ホースの先をどうするかは検討必要ですが……。

ちなみに運転自体は24時間連続使用で必ず電源オフになる仕様なので、毎日つけっぱなしで放っておくことはできません。

肝心の衣類乾燥ですが

室温22度くらいで、綿Tシャツ、靴下、下着をそれぞれ8着と、Yシャツ3枚を乾かした結果です。ムラなくしっかり乾くまで3時間強かかりました。夏場であれば2時間くらいです。あまり速くはないですが、ちゃんと乾くのが良いです。

まあまあ満足してます

というわけで、衣類乾燥機としては、見た目も好きだし、まあまあ満足しています。うち、これ以外に乾かす方法ないし……。でも本当は、乾太くんが……乾太くんを設置したい……。

一方、夏のジメジメ解消用としては、めちゃくちゃ満足しています。一晩中エアコンつけっぱなしで涼しくしているはずなのに、ジメジメしているせいで寝苦しい……。そんなときにこいつを動かすと、嘘のようにスッキリ。逆にエアコンの設定温度を1、2度上げても気持ちよく眠れるようになります。季節感が無く恐縮ですが、今年の夏までに、「寝苦しい夏の夜にはコンプレッサー式除湿機」とだけ覚えておいていただければ至上の喜びです……。

(2020/03/01追記。僕が購入したCD-H1816はもう売っていないようです。後継機のリンクを張っておきます↑)

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